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【残りあと5日!】通販部の出荷作業

いつも見守って応援してくださって、本当にありがとうございます。
いよいよクラファンも残すところ5日(ほぼ4日)になりました。

木曜日。
かごしまんまスタッフ全員がずっと消息不明だったのは、野菜にまみれてプレファブ冷蔵庫の中にこもりっきりだったから。

1つ1つの段ボールに野菜セットを組んで入れていきます

お正月休みを挟んだので隔週定期便や月イチ定期便が今週に集中してしまって、出荷量がとんでもないことに!
(とは言っても小さな通販サイトなので、そんなたいした量ではないんですが。。。)

そういう時に限って、無農薬の荒ぶった育ちの超自然体な青梗菜が納入されたのでさあ大変!
規格外の外の外の姿カタチ、虫喰い、折れ曲がり、キズだらけの天使たち、、、、。

ヤア!ヤア!ヤア!農薬や化学肥料を使わないワイルド青梗菜がやってきた

なるべくそのままを尊重したいのですが、配送中に傷んだり腐ったりしないようにしなければなりません。
その作業が果てしない。。。。


青梗菜の選別と袋詰めが難航した

またそういう時に限って、ありがたいことに大きくて人気のある野菜ばかり集まって納入されてきます。
ブロッコリー、キャベツ、長い葉っぱ付きのカブ!!
例えばキュウリのようなシュッとした形であれば、袋詰めは楽勝です。
でもブロッコリーとかキャベツさんは立体的でボコボコしているので、袋詰めがさあ大変。


木曜の夕方5時。明日が出荷日なのに全く終わりが見えない。

「ヒィィッー!野菜セットづくりが終わんないよー」と言いながら夜7時まで作業していたのでした。


冷蔵庫の中は、寒い。


夜7時。やっと全ての野菜セットづくりが終了。

そして迎えた金曜日。
出荷日です。
昨日袋詰めしてセッティングした野菜セットやその他商品を、朝からずーっと段ボールに箱詰めしています。
木曜日と金曜日は、小豆のことをすっかり忘れ去って通販部に没頭します。


金曜日は朝から夕方までずっとプレファブ冷蔵庫内で出荷作業です

今回のように、普通のスーパーなどでは見かけないようなワイルド育ちの野菜が入る時には、必ずイラストと手書きの説明でその状況説明や理由を、商品に同梱するおたよりに記載します。

見た目が荒ぶった野菜でも説明することで、その野菜の価値や素晴らしさがお客さんになるべく伝わるように、工夫して書いています。

『見た目がキレイで、虫の穴や折れ曲がっている葉っぱもなくて、大きさもちょうどいい』
スーパーでは、そんなジャッジで青梗菜を選んでいませんか?

でも本当に安心で美味しいのは、虫の穴がそこそこあって、色々な大きさや太さの青梗菜です。
旬の野菜は、みんなちがって、みんなイイ。
荒ぶれ青梗菜、バンザイ!
少しくらい食べられないところもあったって、気にしない。
それが無農薬野菜なんです。

虫の穴が全くなくてキレイな青梗菜は、農薬で虫を殺している可能性が高い。
大きさや形が揃っている青梗菜は、種自体に品種改良してある(F1種)。
もしくは虫の穴があったり規格外の大きさやカタチの青梗菜は、廃棄処分してフードロスをたくさん出しているか、のどちらか。

野菜のことがわかってくると、虫の穴がある荒くれモノな青梗菜を喜んで選んで買うようになりますよ。

かごしまんまでは、お客さんのところへ送れなかった野菜は、同じ鹿屋市内のスムージーショップ『ベジタブルショップトッキー』さんに連絡して引き取りに来て頂きます。


様々な理由ではじかれて出荷できなかった青梗菜は、スムージーショップへ。
段ボールにはキャベツとあるが、キャベツではなく青梗菜。

せっかく愛情込めて、農薬も化学肥料も使わずに育てられた青梗菜です。
全国のお客さん宛に送ることは叶わなかったけれども、同じ市内の人々が安全で美味しい青梗菜スムージを楽しめますように!
願いを込めて、今日トッキーさんにお渡ししました。

あと30分で、このクラファン挑戦もいよいよラスト4日となります。
応援してくださる皆さんのおかげで、ここまで来れました。
本当にありがとうございます。
ネクストゴール達成まで、諦めずに全力で頑張ります!

2024年 1月 26日 Blog | クラウドファンディング活動報告

【あと7日】選別の救世主降臨!

綺麗な小豆ができるまででは、小豆が収穫されてからいくつもの選別の工程があることを書きました。
かごしまんまスタッフだけでは手選別に限界が来ていました。
でも小豆の選別機はどれも数百万円から1千万円クラス。とても買えません。
再びクラファン挑戦するのも無謀な話です。

限界になりつつある小豆の選別問題に頭を抱えていると、小豆生産をしてくださっている窪田福祉会さんの施設長さんが、提案してくださいました。

「小豆の選別、うちの利用者さんにやってもらうのはいかがでしょうか」

窪田福祉会さんは同じ鹿屋市で【笑いの園】という就労継続支援B型事業所を運営されています。
身体に軽い障がいがある20歳以上の方を受け入れています。
みんなで楽しく簡単な作業をして手作りのお昼ご飯を食べてお給料も少し頂ける、そんな空間でした。
その利用者さんの作業として、小豆の選別をお願いしてみることになりました。

実際にやって頂くと、私たちかごしまんまスタッフよりもめちゃめちゃ早いんですよ。
40kgから50kgの量の小豆選別を数日で終わらせてしまいます。

そこで窪田福祉会さんの経営する【笑いの園】を取材してみることにしました。

笑いの園は、同じ鹿屋市内でも西の端っこで海の見える高台にありました。
すぐ近くには鹿屋体育大学があります。

海の向こうには薩摩半島と開聞岳がうっすらと見えてとても良い眺めでした


「利用者さんのランチに使用する野菜は、全てこの海の見える畑で無農薬で作っているんですよ」と教えてくださいました


笑いの園。売店やタルト工房、レストランも併設。

作業室に招かれて入室すると、なんと約20人の方々がいっせいにかのや姫小豆の選別をしているではありませんか!


たくさんの方々が、かのや姫小豆の選別をしてくださってました

昨晩の達成の感動で、涙腺がまだ緩い私に、この光景が飛び込んできたんですよ。
そりゃ、泣いちゃいましたよ!!

こんなにも多くの方々が、小豆計画に関わって頑張ってくれているんだ・・・。
たくさんの人の手を経て、綺麗な小豆になっていく。
選別が終わって綺麗になって納品された小豆からは、これを想像できなかった自分を恥じました。


「まず私がこの荒い目のザルで第一段階目の粒径選別するのよ」


「第一選別したものを。今度は私たちが目の細かいザルで第二選別するのよ」


第二次選別を通過した小豆を、丁寧に目と手で選別していきます


一つ一つ、丁寧に選別されていました

真剣に、でもなんだか楽しそうに作業されているのを見て感動しました。
利用者さんの中には、私の母と同じ『手術して股関節にボルトを入れている』という方が数人いらして、とても充実して楽しそうな顔をしていました。

(あまりに良い雰囲気だったので、いつも一人で家にいる私の母にも体験してもらいたくなり、帰り際にパンフレットをいただいてきて母に渡しました。母は早速電話して見学申し込みをしたようでした。)


施設長の窪田伸一さんとスタッフさん。お二人とも底抜けに優しくて明るい。

「障がいを持つ方は悩みを抱えていたり自分で車を運転して移動できなかったりする人が多いんです。この地に笑いの園を建てることを決めたのは利用者さんに、海を見ながら楽しい気持ちでここを利用していただきたいから。辺鄙な土地によく建てるね、と言われましたが、利用者さんが送迎バスでここに来て、少しでもリフレッシュしたり楽しんでもらえたら、と思ってここにしました」

想いを語ってくださった窪田さん。
とても良い表情をしていました。
スタッフの方々も利用者さんもみんなイキイキとしていて、とても居心地良い空間でした。

いつの間にか、小豆選別への悩みや新たな選別機が欲しいという気持ちや焦りは消え去っていました。
こういう就労支援施設などに選別作業をお願いするのも小さな地域経済活動になる、と思いました。

窪田さんの想いに触れて、小豆計画を見つめ返せました。

笑いの園の皆さん、今日はかけがえのない時間をほんとうにありがとうございました。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いします!!

2024年 1月 24日 Blog | クラウドファンディング活動報告

エフエム鹿児島『あさCafe』に出演します!

連投お許しください。
本日の午前9時20分頃、エフエム鹿児島(ミューFM)の『あさCafe』に出演します!

先日、収録しに鹿児島市内のスタジオに行ってきました。

姫小豆の番組プレゼントもあるそうです!ぜひ聴いてください

私の住む鹿屋市から、鹿児島市内へ行くには、フェリーを使うことが多いです。
フェリーは鹿児島県民のいわば『電車』です。日常の交通手段です。

船内ではうどんコーナーもあり、これを食べるのが楽しみ。
乗船時間15分というタイトな時間の中で、いかに早くうどんコーナーに並んで、いかに優雅にうどんを食べるかが、乗客同士の真剣勝負でもあります。

鹿児島グルメといえばフェリーのうどんと答える鹿児島県民も多い。

同じ県内へ行くのに、フェリーに乗ってプチ旅行気分になれるのも鹿児島のいいところ。
桜島も、いつ見ても雄大で素晴らしいです。
鹿児島県人はみんな、桜島が大好き。


雄大な桜島と行き交うフェリー


こちらが着岸する時に、出港していくフェリー

フェリーから降りて、エフエム鹿児島収録スタジオまで15分ほど歩いて向かいます。
全く関係ないんですが、鹿児島市内には古い銀行建築や古い街並みが残っていて、私はそれを見るのが大好きです。
街並みに浸りながら歩きます。


鹿児島市内にある、古い銀行建築


古い銀行の建築は、細部の装飾が美しい


古き良き路地裏


鹿児島天文館アイムビル。ここで収録しました

スタジオに到着!
5分くらいの尺なのに、1時間くらいやってました。
できの悪いゲストですみません!

鹿児島の方、ぜひ聴いてください!
全国の方、ラジコでぜひ聴いてくださいネ。

#クラウドファンディング
#READYFOR

2024年 1月 23日 Blog | クラウドファンディング活動報告

【達成御礼】目標金額に達成しました!!

おかげさまで、目標金額を達成することができました!
ひとえに、応援してくださった皆さまおひとりおひとりのお力のおかげです!!!

今日は製餡やら雑用やらで忙しくてクラファンの様子がなかなか見れなかったのですが、複数方向からメッセージが届いて、達成したことを知りました。
連続してご支援をくださった方が、達成まで一気に押し上げてくださっていました。

それ見て、思わず涙が溢れ、そして止まらなくなってしまいました。
鼻は真っ赤に腫れて、目はもうジュビジョバで視界不良です。
思春期の息子が、ゴジュー過ぎたバ●アの号泣している顔を一瞬見てギョッとして顔を背けました。

息子にギョッとされた顔はどんな顔か自撮りしてみました。

閲覧注意です。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

閲覧注意ですよ、
よござんすね?


ゴジュー過ぎたbabaaの泣き腫らした顔

・・・・・。

お目汚しして、すみません・・・。

こんなに感動し続けた日々は、かつての私の人生であったでしょうか(いや、ないでしょう)。
本当に本当にありがとうございます。
応援してくださっている皆様のおかげで、達成することができました。

残り8日間、短い期間ではございますが、ネクストゴールに向けてギアを上げて走り抜きます。
どうぞ引き続きの応援よろしくお願いします!!!
本当に本当にありがとうございます!

株式会社かごしまんま
山下理江

2024年 1月 23日 Blog | クラウドファンディング活動報告

【あと9日!】綺麗な小豆ができるまで

小豆は収穫してからたくさんの選別工程が待っています。
まず第一の選別は『水選別』です。

小豆はエナメル質の赤い表皮で覆われていて、吸水するのはヘソと言われる白い胚乳のところだけ。
少しくらい水につけても、その後に乾燥させれば問題ありません。
悪い小豆や鞘や茎などのゴミが水に浮く性質があります。
それを利用して水選別します。

まず収穫して脱穀。

カラッカラに枯れて乾燥した小豆を、茎ごと収穫します。


収穫した小豆は、豆っこで脱穀したり、


棒で叩いたりして脱穀します。脱穀は非常に大変な作業です。

脱穀した小豆をオケに溜めた水の中に入れザッと手で洗い、浮いてきたもの全てをザルですくって捨てます。



漬物樽に水を入れて、その中に小豆を入れます


浮いてきた小豆とゴミをザルですくって捨てます


水選別し終わった小豆

水選別した後の小豆は、丸一日から二日、天日乾燥させます。

水選別後の小豆を、ゴザに広げて天日乾燥させます

その後、生産者さんはかごしまんまに小豆を持ってきて、色彩選別機に1回かけてから小豆の重量を計量して納品します。


水選別した後の天日乾燥させた小豆を、生産者さんが色彩選別機に1回かけ、計量して納品となります

納品された小豆はその後さらに再び5回、色彩選別機にかけます。
そうしないと不良豆が取りきれないのです。

かごしまんまでさらに5回、色彩選別機にかけます

そして最終的には手選別します。


人間の目が、一番正確です

こうして、小豆は製品になっていきます。

数々の選別を通過してきた、綺麗な小豆

収穫された小豆はこのようにたくさんの選別を経て、製品化されます。

クラファン挑戦も残りあと9日となりました。
おかげさまでたくさんのご支援をいただき、達成まであと少しに迫ることができました。
ありがとうございます!!
引き続きの応援、どうぞよろしくお願いします。

2024年 1月 22日 Blog | クラウドファンディング活動報告

【あと10日!】自然のチカラ。旬のチカラ。

あと10日となりました!
おかげさまで、ここまでくることができました。
本当に本当に感謝します。
あとどこまでいけるか、とにかく頑張ってまいります。
引き続きの応援、どうぞよろしくお願いいたします!!

野菜食材通販かごしまんまを10年以上やってきて、実感から確信に変わったこと。
それは、自然のサイクルにしたがってつくられたものが一番美味しくてチカラがあるということです。

考えてみると、人間以外の全ての生き物は土地の旬のものしか食べません。
現代の人間だけが季節を無視した食生活です。
冬野菜のキャベツを、夏も好んで食べたりします。

しかし南国九州では夏の日差しや暑さがとんでもなくて、キャベツやニンジン・タマネギなどの冬野菜は溶けて育たず姿を消します。
創業当初の夏は、たくさんのお客さんから「キャベツやニンジンや大根が欲しい」と言われました。
でもどんなにたくさんリクエストをいただいても、夏の鹿児島でキャベツは手に入りません。

野菜セットには夏にはずっとゴーヤとオクラが入り続け、冬にはずっと大根とニンジンが入り続けます。

夏の野菜セット


冬の野菜セット

最初の頃はクレームの嵐でした。しかしないものはどうやってもありません。
旬の野菜の良さを説いたり旬の野菜レシピやメニューを紹介したりして、続けました。

すると2年くらい経った頃から、お客さんの反応も私や家族の体調も変わってきました。
季節の初めの野菜を食べると、身体が喜ぶ感覚がわかってきたのです。
そして医者へ行く頻度が減ってきたと感じるようになりました。
あまり体調を崩さなくなり、滅多に風邪をひかなくなりました。
同じように実感したお客さんからも感謝のお言葉を多くいただくようになってきました。
真夏にキャベツをリクエストされることもだんだんなくなっていきました。

この身体の変化は何なのだろうか?
旬とは何なのだろうか?
自然界の動物の行動サイクルと旬の恵みをまとめてみると、神様がくれる自然の偉大な予防医学だということがわかりました。
中国や韓国の古くからある言葉で、薬食同源という言葉がありますが、まさにそれです。

旬の初めのものを食べて感じる全身の喜びを、私は『旬スイッチ』と名づけました。
その季節に身体が待ちわびていたものだからこそ、めちゃくちゃ美味しいと感じるのです。
旬スイッチが入ると、身体はその季節に適応させようと色々シフトします。
それが本当の意味での『免疫力UP』ではないでしょうか。

例えば秋。厳しい冬を乗り越えねばならない動物は、秋には糖質やでんぷん質を身体に蓄積させます。
私たち人間も、秋に一番食欲が増進するのはそのためです。

自分の畑で採れた旬のものだけをずっと食べる、農家さんの多くはそういう食生活です。
だからあまり体調を崩さないのだろうな、と私は推測しています。

今の旬スイッチは、なんといっても春菊や金柑。
これらを食べると旬スイッチが身体に入るのを感じます。


本葛と金柑の甘露煮を溶いてつくる、金柑の葛湯


風邪をひきやすいこの時期は、柑橘類や金柑の葛湯を

少し苦いこれらを食べると、ちゃんと身体が春バージョンへとシフトして行動的になり、溜め込んでいた糖分や脂質を燃やそうとしてくれます。

逆に夏にキャベツを食べたら、身体は冬の旬スイッチを受け取ってしまうのではないでしょうか。
それは体調を崩す原因にじゅうぶんなり得ます。

私たち人間も自然のサイクルの一部。
他の動物たちと同じように旬のものだけ食べるほうが理にかないます。
旬の野菜だけを食べ続けてみてください。半年で全く違う身体になっていることを実感します。
そして旬のものを食べると全身で感じる喜びを、旬スイッチが入る瞬間を、ぜひ体感してください。

旬のチカラ、すごい。
自然のチカラ、偉大。

旬をずらすことができる改良品種の野菜よりもずっと、在来種があんなにも濃くて力強くて美味しいのは『旬のチカラ』があるからなのです。
在来種は旬や季節をずらせません。種まきを少しでもずらすと全く育ってくれません。
自然のチカラは本当にすごいですね。

在来種のこの小豆が『濃くて美味しい』『懐かしくて力強い味』とよく言われるのも、自然のサイクルにしたがって、この土地で育てるからだからこそだと確信しています。
この在来種小豆を、絶対に復活させたいです。
あなたからのあと一歩のご支援を、こころよりお願い申し上げます。

2024年 1月 21日 Blog | クラウドファンディング活動報告

【残り14日】目標達成まであと26万円です!

【鹿児島の地小豆を復活させて、地元農業とスイーツを盛り上げたい!】にご支援応援くださり、本当にありがとうございます。

クラウドファンディングも残り14日となりました
・・・と書いているうちに夜中の12時を迎えて残り13日となりました。

現在104人の方々からご支援をいただいております!
『感謝』という言葉では表しきれない感動の波が、毎日私を泣かせにかかってきます。
この日々を私は決して忘れたくありません。
ご支援・応援くださる皆さんおひとりおひとりのおかげで、ここまで走ってこられました。

ひっそりと繋がれていた在来種の小豆を、惜しげもなくまっすぐ教えてくださった瀬貫さん。
この瀬貫さんとの出会いが、
そして瀬貫さんの「私はこの小豆しかつくらない」という頑なな意思が、
この在来種小豆の種蒔き時期や栽培期や収穫期への頑固さが、
史上最大級の台風でもびくともしなかった生命力の強さが、
食べた瞬間の突き抜けるような、でもどこか懐かしい美味しさが、
その土地の風土に適応してたくましく生き抜いてきた在来種の、
とてつもない素晴らしさと尊さに気づかせて頂きました。

多くの在来種の種が絶滅の危機に瀕しているということ、そしてそれに突き動かされて活動している先輩や仲間が各地に存在するということも、この小豆復活プロジェクトを通してどんどん知って広がっていきました。

巨大多国籍企業の遺伝子組み換えやゲノム編集技術やF1種子が世界中の農業を飲み込もうとしているなかで、地域の消えゆく在来種を復活させて、その地域に再貢献する試み。
あなたのところのような零細企業が手を出すべき領域じゃないよ、とも言われたりしたこともあります。
その通りです。
だけどこのまま地域農業や地域商業が衰退していくのをみているよりも、地域農業と地域産業の未来をほんの少しワクワクする方向にシフトする貢献ができるなら、どんなに素敵なことでしょう。

計画の途中で、コロナ禍やウクライナ戦争や円安や物価高騰に巻き込まれて、通販の売上も史上最悪に激減して、融資の決済も数ヶ月止まって、いよいよもうダメかも・・・と諦めかけてどん底に沈んでいた去年の自分に、この今の状況はとても想像できませんでした。

たくさんの人の応援によって、決して越えられなかった壁を乗り越えることができる、それがクラファンだと頭ではわかっていても、いざ自分が挑戦するとそのことがいかに困難でいかに尊いことか身に沁みます。

ここまで応援してくださった皆さんに、心よりお礼申し上げます。
本当に本当にありがとうございます!!!
おかげさまでここまでこれました。ありがとうございます。

あと13日。お気持ちに応えるべく、頑張ります。

無遠慮なお願いで恐縮ですが、どうか皆さんのお力をもう少しだけお貸しください!
引き続きのご支援・応援と拡散を、どうぞお願い申し上げます。

株式会社かごしまんま
山下理江

2024年 1月 18日 Blog | クラウドファンディング活動報告

『まんまだより』からみる小豆計画の歴史(2023年)

(2023年1月前半号)
2022年は『ここ鹿児島で小豆を生産してあんこをつくろう!』という目標をただひたすら実行していった1年でした。
いつものように資金力ゼロからのスタートでしたので、まずは商工会や銀行や補助金関係に熱いアプローチをかけるところから始まり、企画書や経営計画書をつくり、計画を進めながら、補助金や融資申請を出し続けました。
計画はどんどん進んでいく一方で、各種補助金には落ちまくり銀行からの融資もなかなかうまく進まず、焦る日々。
あまりにずっと胃が痛むので胃カメラも飲みましたがいたって健康体・・・。

やっと補助金が通って銀行も融資に乗り気になってくれて順調に進んでいくと思いきや、今度はあらゆるものの値上げの大波に巻き込まれ、通販事業の売上も激減していく日々。

さらには建築する製餡所が各種法の規制により「浄化槽を大型にしろ」「排煙窓を設置しろ」等々、有難くご指導されて、急に高額な出費が続くという、胃と心臓に悪いことの連続でした。

しかし何もないところから新しいなにかを生み出すことはとても面白いです。
特に農業に関わるにあたって、まず心掛けたのは『来年もまた続けたくなる農業を』。

日本の農業は、機材は借金を重ねて購入し、人材は自分の家族と外国人実習生を使い、作物は市場で安く買い叩かれてしまうのが現状です。
重労働な上にリスクばかりで儲からない。
後継者は激減し、高齢化が進んでいます。
新しく小豆生産に挑戦し来年以降も続けて頂くには、専用機材はこちらで提供し、栽培については講習会や随時相談を受けて伴走し、そして買取り価格を市場よりかなり高くすることだと考えました。

資金ゼロの自分がこれらを実行するにはどうしても国からの補助金や銀行からの融資が必要だったので、無事に通った時は本当にホッとしました。

市報の広告欄で生産者募集をし、生産講習会を開催し、生産者グループLINEを開設して状況を報告し合い、収穫期に入った今は、購入した脱穀機が各生産者さんの畑をまわっています。
小豆の鞘の様子を語ったり脱穀機を借りにきたりする生産者さんの嬉しそうな顔を見ると、こちらもとても楽しい気分になります。

これからかごしまんま倉庫を改修して、2月には乾燥機と選別機と重量計を設置予定です。
生産者さんたちが代わる代わる来て、これらの機械を使ってピカピカの小豆にしてくださることでしょう。
5月にはおそらく製餡所も完成し、生産者さんたちがつくってくれた小豆でいよいよあんこ製造スタートです。

いまは「鹿児島で小豆?聞いたことないよ」という世間の常識。
これから数年かけて「鹿児島には、かのや姫小豆があるよね」という認識に変えていく。
それが今の私の夢であります。

続けたくなる農業を。
これを常に忘れずに。
農家さんへの感謝をいつも胸に。

(2023年9月後半号)
製餡所に全ての機械類がやっと揃いました。
いよいよ粒あんづくりのスタートです。
しかしかごしまんまは誰も本格的な製餡をしたことがありません。
10年ものあいだ野菜や食材と向き合ってきただけです。
大坂屋さんや製餡機械メーカーさんに製餡を多少教わりましたが、不安材料しかありません。

しかし初めて機械で製餡する前日。

たまたま鹿屋の小豆の歴史を知りたくて、1860年創業の老舗和菓子店の富久屋さんに勇気を出して聞きに行きました。すると店番していたおばあちゃんが快く小豆の歴史を教えてくださって、さらにはかのや姫小豆を復活させようとしていることをめちゃくちゃ喜んでくださって、なんとそこの社長さんが製餡指導してくださることになりました。
もー、ただただびっくりです。
だって初製餡の前日にですよ、老舗和菓子屋さんに飛び込んだら助けてくれることになった、なんてウルトラ奇跡ですよ。
まさに事実は小説よりも奇なりです。

翌日。
不安だらけだった初製餡は、一転して和菓子の師匠が降臨したギフトな時間に変わりました。
小豆を扱う手さばきも、餡練り機とピッタリ合う呼吸も、道具を大切にする作法も、師匠の一挙手一投足にただただ感動して、あっという間に50kg近くの粒あんができました。


師匠がいてくださって、本当に助かりました。
製餡そのものだけではなく、機械や道具類の洗い方やアリ退治の極意まで、惜しみなく教えてくださいました。
かごしまんまスタッフだけで製餡していたら、と思うとゾッとしました。
初心者にとってはそれほど大変な作業でした。

「どうしてこんなにも親切にしてくださるのですか。本来なら何年も厳しい修行を積むのが和菓子の世界だと思っていました。それをこんなにも惜しみなく教えてくださるなんてただただ感謝です」
とお礼を述べると、師匠はこう仰いました。
「だってこんな誰もやらないようなことを借金してチャレンジしようとしてるんだもの。鹿屋の小豆を復活させてうまくいけば鹿屋の地域おこしにもつながる大切なことだもの。応援するでしょ、そりゃ。教えられることは教えますよ僕は。また製餡する時には僕を呼んでくださいね。時間があるときは来ますから。頑張りましょう!」

製餡した次の日。
師匠もとい富久屋の社長から電話がかかってきました。
「ねえ昨日のあんこの売り先、決まっているの?決まってないのなら少し買い取るよ。
流通網が発達していなかった一昔前までは鹿屋はみんなこの小豆だったんだから。
美味しいってみんなわかるよ。
良い小豆だからお彼岸のおはぎ作るからさ。頑張って売ろうよ」

毎日のように私を涙ぐませる富久屋さんでした。

富久屋さんのおはぎ。
それはもう、最高に美味しいおはぎでした。
初製餡はこんな感じでとても記憶に残るものとなりました。

2024年 1月 16日 Blog | クラウドファンディング活動報告

『まんまだより』からみる小豆計画の歴史(2022年迄)

かごしまんま通販では、日々のことや食の安全・健康についてをテーマに色々書いたかごしまんまだよりを商品と一緒にずっとお届けしてきました。
ありがたいことに、ずっと大切にファイルしてくださっている人も多いまんまだより。
このまんまだよりの過去分から、小豆計画の歴史を抜粋して、文章はなるべく当時のまま加筆しないで掲載します。

(2021年7月前半号より)
毎年11月になると山奥のおばあちゃん2人がつくった小豆を全量買い取りしていたのが、去年はまさかの収穫ゼロ。

おばあちゃん2人で30kgもの小豆を生産して、完璧な選別までやっていたなんて、今更ながらズゴイ

もうまる1年手作りあんこを食べてません。
できたてのあの、あったかいあんこが恋しい・・・。

調べれば小豆の生産は北海道が93%を占めていますが、残りの7%は全国各地で栽培されており、鹿児島でも自家用程度に栽培している人はけっこういます。
しかも大豆の生産と同様に年々生産者数が減少しているようです。

きゅ、きゅうしゅうさんが食べたい・・・。
九州産の小豆で作った商品をお客さんに楽しんでもらいたい。
そこでチャレンジしてみることにしました!

実は2年前(2019年)にも一度そう思って、資金ゼロの私は鼻息を荒くつくったパワーポイント資料片手に商工会議所に相談に行きましたが、その時は笑われてしまいました。
「北海道産がブランドなのに、なんで鹿児島で小豆を作らにゃあかんの?別に北海道産でいいじゃない?ってなりますね」と。

でも先日、懲りずに商工会議所へ再び相談しに行きました。
すると今度は「面白そうですね!」と好反応。
商工会議所の担当者が変わったからかもしれません。

「とにかくスタートしたぞ!種買って生産者さんと取引先を探して、経営計画練っていこう!」と意気込んで銀行に相談した数日後には、もう農家の井之上さんがやってきました。
「役所から聞いたよ、小豆作りたいんだって!5セならつくるよ♪」
なんと狭い田舎!なんと頼もしいお言葉!・・・ん?『5セ』ってどんな単位ですか?!

さらに井之上さんが帰って5分後には、今度は銀行の担当者が「どうですか~、小豆の進捗情報は」と来ました。
すかさず私は即答ですよ、「生産者さんの目星もついてきました。5セは確保しましたから(ドヤッ)!」

5セとはどうやら150坪らしいです。
わあ広~い。すご~い。

どうか大雨とか台風が来ませんように。虫や細菌に攻撃されませんように。
どうせやるならあんこの中でも一番おいしい丹波大納言種を。
生産者さんが毎年安心して作り続けられるような買取価格を。
台風や大雨などの災害で収穫ゼロの年にも対応できる貯蔵庫を。
かごしまんまオリジナル原料でつくる美味しくて安心な製餡所も。
妄想がひろがってワクワクします。
おババもかごしまんま敷地内でつくってくれることになりました。(※おババ→我が母)

(2021年7月後半号より)
既に5人の生産者が決まり、約2反分くらい作付けすることになりました。

おババは丹波大納言種の小豆を7月9日に種まき

他の生産者さんもお盆までには種まきを終了します。

しかしまだ工房も製餡機も手に入れてません。
お金もありません。
さあ、どうする私!?

実は融資や補助金の類は、熱意や夢だけではなかなか銀行も国も自治体も動いてくれません。
なのでまず自分が実際に動いて、生産と製造と取引先の見込みをつくります。
これ、超プレッシャーなんですよ・・・。

このまま銀行がお金貸してくれなかったら、私は大量の小豆を抱えながら自己破産です。

もちろん怖いっす!
でもまあ『かごしまんま』の立ち上げ時に比べたら気持ちはかなり楽です。

創業当時の2011年は、取引先や売上見込みはおろかホームページもない状態で、自己資金ゼロで銀行に融資をお願いするというむちゃぶりでした。
しかもスマホがまだない田舎では、インターネット通販は全く理解されませんでした。

それに比べたら、いまは応援してくださるお客さんも取引先も生産者さんもたくさんいます。
さあこれから機械や建物の見積もりをとって、今後5年間の経営計画を立てて、商工会と銀行にお願いしに行きますよ~。

(2021年8月前半号より)
あちこちに相談しまくっていたら、ある日電話がかかってきました。
「自家消費用程度だが、ここ鹿屋で代々ずっと小豆を作っている方がいる。その方が小豆プロジェクトのために小豆を作ってもいいよと言ってくれている」

さっそく連絡を取りました。
私「ありがとうございます!お願いします。最高品種の丹波大納言の種をこちらで用意します」
生産者「それじゃ、嫌だ。つくらない」
私「へ?」
生産者「うちの小豆のほうが、大納言よりはるかにおいしいもん。うちの種でだったら作ってもいい」
私「(むむむ・・・予想外の展開だ。丹波大納言でそろえたかったが、小豆は各地に在来種がある品種。もしかしたら実際に丹波大納言よりも美味しいかもしれない。なによりこの人は鹿屋の貴重な小豆生産者。ここで破談になったらもったいない。ええい、ここはこの人の主張を受け入れて賭けてみよう!)
・・・わかりました、それでは今までの小豆でお願いします!」

※この生産者さんとの出会いが、小豆計画の歴史の大きな一歩となりました。
この年、丹波大納言チームはまさかの大敗退。
代々ずっと鹿屋の小豆でつくってきた生産者さんだけがいつも通りの収穫量を得たのでした。


代々ずっと繋いできた鹿屋の小豆を、例年通り収穫する

(2022年5月後半号より)
こちら鹿児島には小豆生産者さんが全くいないので、今月は市報の裏表紙の広告欄に【小豆生産者募集】広告を出しました。
なんせ、生産者さんが集まらないと始まらないこのプロジェクト。
頼む、生産者さん集まってくれ~!

同時進行で製餡所建築計画も進みます。
建築業界から離れて10年間ずっと野菜ばっかり見てきて、久しぶりに設計図面と格闘し脳みそが耳から流れ落ちそうです。
でもやはり建築は野菜よりも楽しいな~、なんて楽しみながらやっていきます。

(2022年7月前半号より)
鹿屋小豆プロジェクト第1回生産者説明会を6月29日に開催しました。
鹿屋市報の広告欄に2か月連続で『小豆生産者募集』広告を出したかいあって20組ほどの応募があり、盛況に終えることができました。
かごしまんま敷地内には、生産者さんから買取した小豆の貯蔵冷蔵庫と製餡所を建築予定です。

93%が北海道産という小豆の世界。
でもその残りの7パーセントの産地はほぼ全国各地に広がっています。

鹿屋産小豆のあんぱんやたい焼きが食べたいな~。
鹿屋のランドスケープをほんの少し、変えていければな~。

(2022年7月後半号より)
鹿屋小豆計画、圃場の土壌分析をするの巻。
土壌の地質分析をしようと思い、生産者さん20人ひとりひとりにメールを送りましたが返事なんて来やしません。
メールの数だけ再度ひとりひとりに電話をかけて説明をしました。
するとそのおひとりおひとりが土を持ってきてくださって、ありがたいことにそれぞれかごしまんまで話し込んで帰って行かれるので、全員完了する頃には私の声はすっかり枯れきって人相も変わっていたとかいないとか(ウソです)。
その後おひとりおひとりの土をジップロック袋に入れ直し、ラベルを作成してどうにかこうにか鹿屋市役所の閉庁時間ギリギリに滑り込みセーフし、農政課に土壌分析依頼しました。

(2022年11月前半号より)
畑を耕すトラクターの上空でトンビたちが舞飛び、稲刈りするコンバインの後ろからアオサギがついて歩いている季節です。

猛烈な台風14号通過後の小豆。
心配でしたが、さすが鹿屋で繋がれてきた在来種。
つる性に近い植物なので、しなやかに強風をやりすごせたようです。
来年からの生産者さんスカウト活動するうえでの大きな自信となりました。

ただ、海に近い畑の小豆だけは台風後に徐々に枯れていってしまいました。
台風の風が海水を巻き上げて畑へ降らせてしまったのでしょう。
農薬を使わずに丁寧に栽培していたので、生産者さんがとてもお気の毒でした。

塩害が出た畑以外の小豆は順調に育って、鞘をたくさんつけていよいよ最終段階に入りました。
今後は、鞘の実を成熟させてから1ヶ月以上かけてカラッカラに枯らして乾燥させてから刈り取りです。

私は今月9〜10日にかけて福岡で開催される『food style 九州』に出展し、この小豆をじゃんじゃん営業してまいります。

私の粒あん修業もスタートしました。

かごしまんまマドレーヌでおなじみの大坂屋さんに1日研修させて頂きました。

あんこ作りは1回につき4〜7時間ほどかかるので、体力勝負でもあります。
豆をよく見ろ、香りの変化をみろ、ヘソを取れ・・・色々言われてきましたがちんぷんかんぷんです。
なんにもわかっちゃいないので、とにかく回数をこなして経験と勘を積むしかありません。


自宅で何度も小豆を炊いた

『まんまだより』からわかる小豆計画の歴史(2023年以降)に続く・・・。

2024年 1月 15日 Blog | クラウドファンディング活動報告

ここくさん2

アポ無しでお店に行って、リスペクトする加藤さんが不在だった前回

今回はちゃんと事前に(←行く直前だった)加藤さんにDMして、
「畑で大根の作業しているのでそれでよければ」(→意訳「畑作業しているのでできれば他の日に」)
と快諾して頂いた(←誤訳)ので、再訪問してきました。

畑の位置をgoogle mapで教えていただき、車で2時間後にたどり着いたその場所には、
何度も読んだ活動報告と同じ風景が広がっていました。


たどり着いたその場所には、あのビニールハウスとあの風景が広がっていました

ビニールハウスには新しい頑丈そうな遮光タイプのシートが張られていました。
活動報告の中の「この倉庫は今年こそ借金をして建て替える予定です。」の言葉どおり、新しい倉庫が建てられていました。

左が初代ビニールハウス、右が倉庫と車庫

実はこの倉庫の設計がすごいんです。
ここの畑は道路から建物の1階分くらい低い土地になるのですが、それを利用して車庫の上が道路と同じ高さになるように設計してあって、それが素晴らしい見晴台なんです。


倉庫と一体化した車庫の上は隣接する道路と同じ高さの見晴台にもなっていて、道路から直接2階に行けるようになっている

なぜ倉庫が2階建なのか。
それは農業機械の多くが高さ3m以上あるからです。
大豆の選別機、乾燥機、コンバイン・・・。みんな背が高いこと高いこと。
なので農業倉庫は2階建くらいの高さが必要で、2階の面積は吹き抜けが大半を占めています。

加藤さんは、その倉庫と車庫の軽トラの間にいました。


倉庫と軽トラのあいだに加藤さんがいました


大根の皮をピーラーで次々と剥いていました

見ると大根の形や大きさがバラバラです。


大きさも形もバラバラで、かぶのようにずんぐりむっくりな見た目の大根

「米良大根っていうんですよ。とても甘くて美味しい大根なのに、こんなんだから全然売れなくて。
切干大根にすると大好評でみんな待っててくれているほど。いくらあっても足りないくらい。」
と話してくれる加藤さん。

皮を剥いてから細切り状にした大根を、お日様が当たるネットに干しに行きます。


「重ねて干しても明日にはカラッカラに乾燥しているんですよ」と語る加藤さん

なぜ大根をやっているんですか?

「へ?」

だって加藤さんは大豆も麦もつくって、自分で黒潮のところまで汲みに行った海水で塩もつくって、味噌も醤油もつくって・・・。いっぱいやっているじゃないですか。
そのうえ切干大根までやる理由を教えてください。

「ああ。そういうことね。大豆と麦を交互に畑でつくっていると、ちょうど今の時期が空くんですよ。

なので大根をつくってます。

本当はこういう作業を誰かにやってもらえたらいいんですけどね。僕がやってたら色々なことが終わんなくなっちゃうんで・・・。もう力技でやっていますね。いつまでもこういうことじゃいけないと思うけど。つい数年前までずっと一人でやってきた。あと何年やれるのか。子供達に残せるものはなんだろうか、と思いますね」

なんでも自分で全部やってきたからこその、重みのある言葉。

その加藤さんに、私はたくさん色々な質問をしてたくさん話をしてしまい、気がついたら2時間半も経っていました。もっと早く切り上げればよかった・・・。
加藤さんの大切な時間を奪ってしまった・・・と帰り道は後悔と反省の波が押し寄せました(撃沈)。

最後に、加藤さんがクラファン成功して買うことができたコンバインを見せていただきました。


優しい眼差しの加藤さんと、コンバイン

丁寧に手入れされたコンバインが、倉庫の中で来季の出番を待っていました。
クラファン挑戦中の私にとって、加藤さんもコンバインもそれはそれはとても輝いて見えたのでした。

加藤さんにお会いして、加工品をつくる工程やパッケージの印刷やデザインにおける多くの疑問点が解決できました。
機械化やお金じゃないと解決できないと思い込んでいたことも、その多くが手作業でなんとかなったり、意外なアイデアで解決できるということを教えていただきました。

いつか必ず加藤さんデザインの商品をつくりたい!!

加藤さんがくださった貴重な時間を、必ず今後の経営に活かして、そして私も誰かの何かのお役に立てるようにもっと精進して頑張ろう、と改めて決意しました。

加藤さんの生き様は、本当にリスペクトです。
加藤さん、本当に本当にありがとうございました。
ここくさんの味噌づくり講習会、参加します!(←もはや熱烈な加藤ファン)
(今度こそ寡黙を心がけます!)

そうそう、かごしまんまユーザーの皆さんに嬉しいご報告です。
ここくさんの想いの詰まった商品を、かごしまんまでも取り扱うことになりました!

塩、味噌は満場一致で決定です(私だけで決めたけど)。だって日本一美味しいから。
あとなにがいいでしょう?
メッセージくださいね。

2024年 1月 15日 Blog | クラウドファンディング活動報告