ここくさん2

アポ無しでお店に行って、リスペクトする加藤さんが不在だった前回

今回はちゃんと事前に(←行く直前だった)加藤さんにDMして、
「畑で大根の作業しているのでそれでよければ」(→意訳「畑作業しているのでできれば他の日に」)
と快諾して頂いた(←誤訳)ので、再訪問してきました。

畑の位置をgoogle mapで教えていただき、車で2時間後にたどり着いたその場所には、
何度も読んだ活動報告と同じ風景が広がっていました。


たどり着いたその場所には、あのビニールハウスとあの風景が広がっていました

ビニールハウスには新しい頑丈そうな遮光タイプのシートが張られていました。
活動報告の中の「この倉庫は今年こそ借金をして建て替える予定です。」の言葉どおり、新しい倉庫が建てられていました。

左が初代ビニールハウス、右が倉庫と車庫

実はこの倉庫の設計がすごいんです。
ここの畑は道路から建物の1階分くらい低い土地になるのですが、それを利用して車庫の上が道路と同じ高さになるように設計してあって、それが素晴らしい見晴台なんです。


倉庫と一体化した車庫の上は隣接する道路と同じ高さの見晴台にもなっていて、道路から直接2階に行けるようになっている

なぜ倉庫が2階建なのか。
それは農業機械の多くが高さ3m以上あるからです。
大豆の選別機、乾燥機、コンバイン・・・。みんな背が高いこと高いこと。
なので農業倉庫は2階建くらいの高さが必要で、2階の面積は吹き抜けが大半を占めています。

加藤さんは、その倉庫と車庫の軽トラの間にいました。


倉庫と軽トラのあいだに加藤さんがいました


大根の皮をピーラーで次々と剥いていました

見ると大根の形や大きさがバラバラです。


大きさも形もバラバラで、かぶのようにずんぐりむっくりな見た目の大根

「米良大根っていうんですよ。とても甘くて美味しい大根なのに、こんなんだから全然売れなくて。
切干大根にすると大好評でみんな待っててくれているほど。いくらあっても足りないくらい。」
と話してくれる加藤さん。

皮を剥いてから細切り状にした大根を、お日様が当たるネットに干しに行きます。


「重ねて干しても明日にはカラッカラに乾燥しているんですよ」と語る加藤さん

なぜ大根をやっているんですか?

「へ?」

だって加藤さんは大豆も麦もつくって、自分で黒潮のところまで汲みに行った海水で塩もつくって、味噌も醤油もつくって・・・。いっぱいやっているじゃないですか。
そのうえ切干大根までやる理由を教えてください。

「ああ。そういうことね。大豆と麦を交互に畑でつくっていると、ちょうど今の時期が空くんですよ。

なので大根をつくってます。

本当はこういう作業を誰かにやってもらえたらいいんですけどね。僕がやってたら色々なことが終わんなくなっちゃうんで・・・。もう力技でやっていますね。いつまでもこういうことじゃいけないと思うけど。つい数年前までずっと一人でやってきた。あと何年やれるのか。子供達に残せるものはなんだろうか、と思いますね」

なんでも自分で全部やってきたからこその、重みのある言葉。

その加藤さんに、私はたくさん色々な質問をしてたくさん話をしてしまい、気がついたら2時間半も経っていました。もっと早く切り上げればよかった・・・。
加藤さんの大切な時間を奪ってしまった・・・と帰り道は後悔と反省の波が押し寄せました(撃沈)。

最後に、加藤さんがクラファン成功して買うことができたコンバインを見せていただきました。


優しい眼差しの加藤さんと、コンバイン

丁寧に手入れされたコンバインが、倉庫の中で来季の出番を待っていました。
クラファン挑戦中の私にとって、加藤さんもコンバインもそれはそれはとても輝いて見えたのでした。

加藤さんにお会いして、加工品をつくる工程やパッケージの印刷やデザインにおける多くの疑問点が解決できました。
機械化やお金じゃないと解決できないと思い込んでいたことも、その多くが手作業でなんとかなったり、意外なアイデアで解決できるということを教えていただきました。

いつか必ず加藤さんデザインの商品をつくりたい!!

加藤さんがくださった貴重な時間を、必ず今後の経営に活かして、そして私も誰かの何かのお役に立てるようにもっと精進して頑張ろう、と改めて決意しました。

加藤さんの生き様は、本当にリスペクトです。
加藤さん、本当に本当にありがとうございました。
ここくさんの味噌づくり講習会、参加します!(←もはや熱烈な加藤ファン)
(今度こそ寡黙を心がけます!)

そうそう、かごしまんまユーザーの皆さんに嬉しいご報告です。
ここくさんの想いの詰まった商品を、かごしまんまでも取り扱うことになりました!

塩、味噌は満場一致で決定です(私だけで決めたけど)。だって日本一美味しいから。
あとなにがいいでしょう?
メッセージくださいね。

2024年 1月 15日 Blog | クラウドファンディング活動報告