『種は地域のみんなのもの』

地域の在来種での農業を復活させたい仲間が集まって、今秋に誕生した『おおすみ百姓の森』。
私もそのメンバーで、毎週水曜日に集まって色々活動しています。

今週は私が「『モンサントの不思議な食べもの』というドキュメンタリー映画を観よう!」と鼻息荒げて呼びかけました。
ただ延々と世界におけるモ社の歴史を追っていくだけの103分間。
仲間の家のリビングで観ました。
事実に基づく現地への取材。遺伝子組み換え植物を導入した国々の、農家を追います。
なかでも、インドの在来種綿農家の多くがBT綿に切り替えたところ借金が増えて綿農家の自殺者が多発した、という場面は一番辛いです。
BT綿とは遺伝子組み換え技術によって殺虫剤耐性を持つ綿をつくって特許取得された綿のこと。
特許取得されているので、綿農家は種子の自家採取できず、毎年借金をしてBT綿の種子を購入し続けなければなりません。収穫して売れた綿のお金で借金返済に充てるため、不作になれば自殺する人が増加するのです。
それだけではなくBT綿はどんどん変化していき、病気になりやすく殺虫剤にも弱くなっていきました。
数年後、インドでは農家によるBT綿反対運動が起きました。

この映画は2008年のフランス映画ですが、種子法廃止や種苗法・食品表示法改定が続く国に住む日本人にこそぜひ観てもらいたい映画です。
私の今のモチベーションの源は『沈黙の春』『母は枯葉剤を浴びた』『種が危ない』の3冊。
そしてこの映画です。

種は、その地域のみんなのものです。
種は、その地域で繋いでいくことに意味があります。
地域で昔から繋がれてきた種には、農薬も化学肥料もいりません。

今週は映画を観てもらうという、小さな啓蒙活動ができて幸せでした。
そして映画の余韻冷めやらぬその5人に【クラファンお願いします!】のチラシもしっかり渡せた私でした。


焦らず、一歩一歩やっていこうと思います。

山下理江

2023年 12月 14日 Blog | クラウドファンディング活動報告

今日の様子

クラファン期間中、応援してくださる皆さんに私にできることはなんだろう。

シワがなくツルツルスッテンテンの脳みそで考えて考えて、とにかくこの活動報告になにかを書いてご報告していこうと思いました。

私達の実際の毎日の様子や活動や今までのこと、どうして小豆なのか、とか、クラファンページに書ききれなかった色々を、なるべく毎日書いていこうと思います。

まず今日は、今日の一日の様子を。

午前中。


スイッチオンして、1時間半後に煮上がった小豆

自動豆煮機に小豆を入れて、スイッチオン。
これが超絶便利。
あらかじめメーカーのラボでかのや姫小豆用に最適な渋切時間と豆煮時間を研究して出して頂いた数値がセットしてあり、本当にただスイッチオンするだけ。

和菓子屋さんにあんこ作りを習ってから1年間ひたすらに練習した日々は、この子が来てあっさりと終わってしまった。
この子がいるから自信持ってあんこづくりができるといっても過言ではないくらいの正確さで、いつもちゃんと小豆を破裂させずに柔らかく煮上げてくれる。
メーカーのカジワラさんにただただ感謝。

ちなみこの子の本名は【ニュー豆煮くん】。男の子である。


粒径選別後、色彩選別機に4回かけてさらに人の目で選別します

ニュー豆煮くんに豆煮の仕事を任せたら、人間の私達は選別作業。
雨でなかなか進まなかった昨日の選別作業の続きをひたすらした午前中でした。

午後。


豆煮くんから取り出した小豆を、粗糖と共に餡練り釜に入れて火にかけます。
焦げたりこぼれたり突沸したりするので、ずっと目が離せない工程です。

糖度55度になったら火を止めて完成です。そして完成した粒あんを充填機に移し、真空パック詰めしていきます。
作業が終了したら後片付けして、通販部門の事務処理をして仕事終了!
今日はこんな1日でした。

応援ありがとうございます!
皆様の応援を励みに、明日も頑張ります!
小豆計画
山下理江

2023年 12月 12日 Blog | クラウドファンディング活動報告

初日からたくさんの応援をありがとうございます!!!

こんばんは。
小豆計画の山下理江です。
今日は記念すべきクラファン初日でした。
初日から多くのご支援を本当にありがとうございました。

スタッフは知らないけれど、(感激で)泣いてばかりの一日でした。

クラファンへの挑戦決意から、既に2ヶ月。
つくり込んではやり直し手直しの日々。
ページを完成させたときには、既に多くの方々からのご協力を頂いておりました。

昨日はなかなか眠れず、眠っても浅くて、ボンヤリとした体調で今日の朝を迎えました。
そして10時のクラファンスタート。

なんと開始と同時にリターン支援予約通知が来ました。
思わず涙腺決壊。

リターン支援予約を頂くことが、こんなにも感激するなんて!
知りませんでした。
仕事中だったので、この赤い目をなんとかしないといけなくて、
敷地内のおババ邸に駆け込み、猫どもと戯れて自分の気持ちを落ち着かせました。

あとはひたすら事務作業と小豆の選別作業。
色彩選別機に4回かけた後の小豆を、最終的に目で選別します。
小豆は赤い色なので、色彩選別機のカメラも人間の目も悪い豆を選別しにくく、
どうしても時間がかかります。
今日は雨で暗くてさらに作業がはかどりません。
でもいつの間にか無心になれて選別に集中していき、穏やかなクラファン初日でした。

皆さん、応援ありがとうございます。

小豆計画
山下理江

2023年 12月 11日 Blog | クラウドファンディング活動報告