素敵なタニアさん


門倉多仁亜さん

この活動を、ずっと応援してくださっている門倉多仁亜(かどくらタニア)さん。
そのタニアさんから、応援メッセージを頂きました!!

——–タニアさんから応援メッセージ——–

大隅半島の食材が一度に集う、鹿屋市が主催したイヴェントで山下理江さんと知り合いました。
たくさんのブースが並ぶ中、レトロな炊飯器が目に止まって、これはなんですか?と尋ねると、地元の小豆と教えてもらったのが最初でした。その小豆で炊いたぜんざいを味見させてもらったら、豆の香りがしっかりして、濃厚な味合い、とてもおいしく感動しました。
その後どうされているのかな~と思っていたら”どっさい市場”で偶然お会いして、「大変なんです。。。」とおっしゃっていたのが気になるつつその場はお別れ。
お盆には富久屋さんで”姫小豆”で作った餡のおはぎをみつけて嬉しくなりました。

物価高騰のなかの加工所建設が大変にもかかわらず、農家さんが育てた小豆を全量買取したい!と話す理江さんの言葉が心に残っています。
みなさま、小豆計画の応援、どうぞよろしくお願いします!

地元で育てた地小豆で作った和菓子が当たり前の未来が楽しみです。
その時はみなさんも大隅へ食べに来てくださいね。

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嬉しいお言葉をありがとうございます!
タニアさんの存在がいつも私も励みになっております。

2022年2月。
鹿屋市主催『食と農業に関するフォーラム』というイベントがありました。
そこで大好きな電鍋で白玉ぜんざいをつくって会場の皆さんに振る舞っていたところ、メインのトークショーに出ていたタニアさんがその合間に来てくださって、まず電鍋を見て「レトロでかわいー!!」と褒めてくださったのが出会いでした。

電鍋は、台湾の人々が一家に2台は持っていると言われるほどのマスト調理道具です。
元々は日本のメーカーがつくっていたものだそうですが、今は大同電鍋という台湾の会社で製造販売されていて、日本でもサイトから購入できます。
熱源と鍋の間にカップ1杯の水を注いでスイッチを入れるだけの単純な構造で、蒸気の力で簡単に誰でもどんな料理も作れちゃう優れものです。
台湾の人々は、電子レンジよりもこの電鍋をこよなく愛していて、冷凍ご飯や冷凍おかずをあっためるのも、ご飯を炊くのも、様々な料理も全てこの電鍋を通過させます。いかに電鍋一つで色々な料理をいっぺんに済ませることができるか、日本人にはあり得ない発想で台湾の人々は電鍋を使い倒しています。
正規メーカーの大同電鍋さんが出しているオプションは数点ですが、台湾の雑貨サイトを探すと、この電鍋専用に使う便利なものがたくさんあります。
例えば日本人の発想は「電鍋に入らないトウモロコシは別の鍋で調理しよう!」となるじゃないですか。
でも電鍋をどうしても何がなんでも使いたい台湾の人たちの情熱はすごいです。デカいトウモロコシをどうしても電鍋で蒸して食べたい。そのためには・・・と考えに考えて、まるでシルクハットのような高さがある帽子のような蓋を電鍋専用につくって販売してしまうんです。
そうして電鍋にトウモロコシを立ててはみ出し気味に入れて、そのシルクハットのようなバカでかい蓋を被せる。トウモロコシシーズン以外はそのシルクハットは出番なし。それでもいい、って感じです。
そんな、電鍋への物凄い愛を感じるオプションが、正規メーカーじゃないところからたくさんあるのが、台湾のいいところ。
使い始めると奥が深くてめちゃくちゃ面白い調理道具が、電鍋です。

・・・・って、今日はタニアさんのお話でした。
いつもフルスロットルな脱線してホントすみません!!!


お気に入りの電鍋で白玉ぜんざいを振る舞っていました。

電鍋のレトロさを褒めてくれたタニアさんに、かのや姫小豆の説明をしながら白玉ぜんざいを振る舞うと、
「すごくいい活動ね。めちゃめちゃ応援したいわ!!そしてとっても美味しいっ!!」
大絶賛してくださいました。

TVや雑誌『天然生活』で料理家タニアさんのことを存じ上げており、東京から鹿屋につい最近移住した、ということも『広報かのや』で読んでいたので、そのタニアさんがかのや姫小豆のことを応援してくださるなんて、本当に嬉しかったです。

その後も偶然お会いすることがあり、いつも見守ってくださるように感じていました。
このクラファンの挑戦のことも、スタート前にご報告すると
「もちろん応援するわ。私は何をしたらいい?」
と涙が出るような言葉をくださいました。

そんなタニアさんにこの活動報告への応援メッセージをお願いしたところ、
「よかったらお茶に来ませんか?」と思わぬお誘いが。
タニアさんのご自宅にお伺いすることになりました。

タニアさんの家は『広報かのや』の記事には洋館だと紹介されていたので、洋館を探して車を走らせたのですが、通り過ぎてしまいました。
心配したタニアさんが道路に出てきてくださったのでホッとしました。


笑顔で迎えてくださったタニアさん

タニアさんは話し方も笑顔も優しく上品で、さりげないスカーフがとても素敵でした。


あまりに周囲に溶け込みすぎて、洋館とはすぐにわからない外観でした。

目の前に現れたタニアさんのご自宅は、まだ築10年ほどなのに、集落の家々と溶け込んでいて、よく見るとちゃんと洋館で、でも屋根瓦と軒下の造りは日本家屋のそれで、銅製の雨樋が青く経年変化していて、木製の鎧窓や石畳もずっと昔からそこにあったような、そんな風情を醸し出していました。

建築が大好きで2級建築士の資格を持っている私は、素晴らしい建築に出会うと背中がゾクゾクするのですが、タニアさんのこの家を見た瞬間、背中がまさにゾクゾクして感動を覚えました。

ワーッ!キャーッ!すごーい!と感動しまくって声に出す私。
そんな私を嫌な顔ひとつせず、丁寧に案内してくださいました。


タニアさん手づくりのお菓子

「ドイツのクリスマスはケーキではなくクッキーを作って、缶に入れておくのよ」
と教えてくれながら、美味しいコーヒーとクッキーをいただきました。

2時間くらいおしゃべりさせて頂いたでしょうか。
とても幸せなひとときでした。


小さなランの鉢と石壁の隙間から自然に生えた植物がこれまた素敵で愛おしい

恥ずかしながら私はタニアさんを著名な料理家でたくさん料理本を出している方としか存じ上げなかったので、タニアさんの家や庭、そしてシンプルで素敵な年月を経た家具類や数々のセンス溢れるしつらいを見て、タニアさんやこの家のことをもっと知りたくなりました。

そこでタニアさんの本をネット検索してみると、お料理だけでなくインテリア関連の著書もたくさんあるではありませんか!
その中の1冊が、この鹿児島の家のことを書いてあったので、Kindleで購入し夢中で一気に読みました。
田舎にいても、読みたい本がインターネット上で瞬時に電子書籍で読めるのは、現代の凄さですね。


タニアさんの鹿児島の家づくりと、住んでからの家との向き合い方が書かれている本

【ドイツ式 心地よい住まいのつくり方】
この本を読んで、タニアさんとご主人の建築や家具に対する向き合い方にますます敬意を持ちました。
設計した方や大工さん建具屋さんにもお話を聞いてみたくなりました。
タニアさんの家を見た瞬間に、背中に感じたゾクゾクするような感動の源泉が、この本に詰まっていました。
そして、ドイツの人が家の中に人を招いてお茶するのはとても普通で、だからこそ家の中がいつも綺麗なのだ、ということも書かれていて、なぜタニアさんが私をお茶に誘ってくれたのかも少しわかった気がしました。

久しぶりに大好きな建築の世界に浸ることができました。

タニアさん。すごくすごく素敵な方です。リスペクトです。出会えてよかったです。
私の活動を、応援してくださっていることに感謝です。

昔からよく変な人と言われるし人見知りもすごい私ですが、タニアさんの気さくな性格の前ではリラックスしておしゃべりできました。
(タニアさん、すみませんでした!)

タニアさんの応援を絶対に裏切ることのないよう、切望する素敵な鹿屋の未来に向かって頑張ります!!
頑張らなきゃ!!


タニアさんと。思い出の1日となりました。

皆さま。
いつもコッテリとした長文を最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。

2024年 1月 9日 Blog | クラウドファンディング活動報告