今日の生産者さん

12月は小豆の収穫期です。

収穫→脱穀(鞘に入っている小豆を取り出す作業)→水洗い→天日干し

収穫期は工程が多く、生産者さんも戸惑うことが多いので、
今日は各生産者さんのところまで行ってみました。

酒井さん。
全て無農薬栽培で野菜をつくっています。

「収穫してそこに干してあるのよ」

「あれが小豆よ。収穫して全部ここで干している。今年はコンバインで脱穀してみる。」
去年は畑でカラッカラに乾燥させてから収穫して、その時に一部の鞘がはじけたのがとても嫌だったそうで、
今年は早めの収穫をして、収穫後にカラッカラに乾燥させる戦法をとりました。


「これ、ぜーんぶ小豆よ。カラッカラになったから脱穀しようと思って」

「他の野菜も色々見てってよ!」
とにかく野菜作りが好きな酒井さん。
いつも私に畑の様子を色々見せてくれます。


「ここは水菜を植えてるの!」と言う酒井さんの後ろで蠢くのはニワトリ

「ここは先週かごしまんまに納品するはずだった水菜畑よ。インフルエンザになっちゃって全部パアよ!」

ん?

酒井さん、後ろにニワトリいないっすか?しかも全部雄鳥?
卵食べられないじゃないすか?


生後1年目くらいの雄鶏が自由に畑を歩いています

「あー、そのニワトリね、全部もらったの!正月に食べるんだよ、楽しみなのフフフ」

・・・・。

卵を食べるのではなく、そのものを食べるんですね。


とびきりな笑顔で「水菜、食べなさいね」

「出荷できなかったので大きくなっちゃったけど、鍋とかに入れて食べると美味しいのよ、持ってって!」
と水菜をたくさん頂きました。


「これは小ネギじゃなくてワケギ」


ニラ。酒井さんちの野菜は草ぼうぼう畑。

酒井さんちの畑は草が多い。
草と共存することで自然な生態系ができていて、野菜自体もたくましく濃い味になる。
酒井さんの畑、大好きです。


酒井さんちの軒下は干し大根づくりの真っ最中

他にも春菊や大和芋、にんじん、大根など色々な冬野菜を見せていただきました。
見せてくれた野菜はもちろん、台所で作っていた煮物までジップロック袋に入れてくれて、たくさんお土産にいただいて帰りました。


たくさんお土産をいただくのも田舎のあったかさ


酒井さん手作りの煮物

酒井さんがつくった煮物は美味しいだけではなく、優しくて懐かしい味がしました。

齋藤さん

齋藤さんは北海道から去年引っ越してきました

齋藤さんはもともと北海道で農業されていたので、農業機械にとても詳しいです。
「鹿屋に来て、いま何を主につくってらっしゃいますか?」
と聞いてみたところ、即答で
「ブロッコリーと小豆!」
ありがとうございます!!!


庭先で小豆の天日干し作業をやっていました。

ちょうど小豆を脱穀して水洗いして天日干し、という作業をやっているところでした。
「熊手を逆さにする使い方、これいいよ、小豆の天地返しに。他の人にも教えてあげて!」
ブロッコリーをたくさん頂きました。

樋脇さん。

「こんなおじいちゃんでいいのかい?」と照れながら撮らせてくれました

樋脇さんは、今年が初めて。
小豆を干している最中に雨が降ったらいけないと思って、ビニールハウスの中で小豆を干していました。
数日間かけてもなかなか乾かなくて苦戦していました。


昔ながらの、ゴザに小豆を広げて干していました

「天日干しだとこの時期でも1日とか2日で乾燥します。天日干しの方が早く乾くかもしれないですね」と樋脇さんにお伝えして、天日干ししてもらうことになりました。
あと小豆がかなり重なり合っているのも乾かない原因の一つだと思われました。
そこで、もう少し薄ーく伸ばして干してもらうことにしました。
どうか、小豆がカラッと乾いてくれますように。

樋脇さんからも里芋を頂きました。

井之上さんは、留守でした。
しかし小豆がゴザに敷いてありました。

井之上さんは水洗いの前にゴザに干していました

水洗いしたら取れるはずの大きなゴミがたくさんあるので、これから洗うのかな?というところでしょうか。
とりあえず写真だけ撮りました

生産者さんのところに行くと、たくさん野菜をもらって帰ることは日常です。
田舎のこんなあったかさが、私は大好きです。

2023年 12月 23日 Blog | クラウドファンディング活動報告