かのや姫小豆及びその加工品は、多くの応援を頂き広く認知されつつあります。
美味しい!とたくさんのご感想を頂くなかでも多いのは、
「いつもの小豆より濃ゆい味がする」
「おばあちゃんが作ってくれたあんこの味だ」
「昔懐かしい味わいがする」
「豆感がすごいというか、豆々しいというか、豆の味がはっきりわかる」
「小豆の味がしっかりしていて、たまらない」
「小豆の美味しさがわかる」
というお声。
共通しているのは、「豆の味が濃い」ということ。
そこで数字的にも他の小豆となにか違いがあるのか、検査機関に依頼し栄養成分分析してみました。
すると驚く結果が出ました。
なんとポリフェノールが北海道小豆の2倍以上含まれていることがわかりました。*1
「濃ゆい」ということが、数値からも実証されました。
【ポリフェノール含有量(100gあたり)】
鹿児島県産小豆(かのや姫小豆) 990mg
北海道産小豆(エリモショウズ) 391mg
北海道産小豆(きたろまん) 376mg
北海道産小豆(しゅまり) 407mg
北海道産小豆(とよみ大納言) 350mg
赤ワイン 230mg
コーヒー 200mg
緑茶 115mg
トマトジュース 69mg
ココア 62mg
ポリフェノールには、血糖値の上昇抑制効果や、糖の吸収抑制効果、抗酸化作用による生活習慣病の予防効果があるといわれています。
ただしポリフェノールは水に溶けやすく、小豆は煮るときに渋切りをしてアクを茹でこぼすので、実質的な摂取量は検出値よりもかなり減少すると推測されます。
ポリフェノールを摂るためには、小豆の煮汁を摂取するのが一番ですが、アクも含まれて飲みにくく日持ちもしない煮汁は、なかなか商品として流通しづらいのが現状です。
最近注目されている小豆茶は小豆を煮出した成分そのものを飲むため、ポリフェノールを摂取するには最適な食材であるといえます。
旨味成分のもととなる各種アミノ酸量も、ほとんどの項目で一般的な小豆よりもやや多い結果でした。*2
アミノ酸は旨味成分のもとです。これも「美味しい!」を数値で実証しています。
濃ゆくて美味しいかのや姫小豆、どうぞ思いっきり楽しんでください。
参考文献
*1 加藤淳(2024) 「アズキ新品種のポリフェノール 含有量と新規調理法によるその変動」『豆類時報』116号、pp.14-20.
健康長寿ネット【ポリフェノールの種類と効果と摂取方法】
*2 文部科学省 食品成分データベース